Slack 公式ルール「情報を公開する 」
Slack は Microsoft Teams が世に出る前からあります。チャットツールのトップランナーです。
Slack 社は公式導入シリーズとして「Slack の基本 (パート 1)」「Slack の基本 (パート 2)」 「Slack の基本 (パート 3)」を公開しています。
この中で「Slack の基本 (パート 3)」は Teams を導入する際にも参考になると思いますのでご案内します。
「Slack の基本 (パート 3)」は4つの項目で構成されています。
情報を公開する
できるだけ邪魔しない
時間と限度
リダイレクトする
重要なことなので各項目毎に分けてお話します。
では、それぞれを見ていきましょう。
情報を公開する
この項の最初に「基本的にコミュニケーションは可能な限りパブリックチャンネルで行うことをおすすめします。」と述べられています。
約8割がパブリックチャンネルで行われているそうです。
ノウハウの共有
社内でこれを行う大きなメリットはノウハウの共有です。Slack では実際のプロジェクトが進行しています。Slack の中では失敗や成功、遅滞、もしかしたら感情的な対話もあるかもしれません。実際に進行しているプロジェクトの議論を読み込むことで議論の進め方、必要な事項、人間関係等多くのことが学べます。
時間の共有
もう一つのメリットは時間の共有です。新たにプロジェクトに入ってくる人にこれまでの経緯や進行状況をいちいち説明する必要がありません。プロジェクトに参加する人はチャンネル(Teams の場合はチャネル)の中身を読んでおくことが必須なのです。
当事者感覚
私はとあるサロンに入っています。そこでは多くのプロジェクトが進行しています。議論は Facebook を使って行われており、原則としてオープンです。それは、議論の内容をすべての人に共有させ、サロンメンバーすべての人に当事者感覚を持ってもらうことが公開を原則としている理由の一つと私は受け取っています。
途中からプロジェクトに参加する場合でも自分の出番がやってきた時にいち早く参加することが出来ます。「これは自分がお手伝いできそうだな」とか「自分のノウハウを伝えたい」など思った時に自主的に参加することが出来ます。
プロジェクトの進行役が声をかけるのではなく閲覧者自らが参加する文化と仕組みが出来ています。
インターネットは卸等の中間を排除してきました。チャットツールは管理職(中間)の排除を行います。それは個々人が自主的に手を挙げアピールすること、行動することがこれまで以上に重要になるということです。
「Slack の基本(パート3)」の冒頭に情報公開が記載されていることは、社内文化を育成する上での重要性を示唆しています。
続きます。
Teams も社内で活用される際には文化としての定着が必要です。
チャットツールは健全な企業文化の育成を担うツールとして活用していただきたいと願っています。
Teams 導入に関するご質問お待ちしております。
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