BOTについての誤解とその先

一時期、BOTを導入すれば自動的に何でもやってくれると、過大評価された時期がありました。

このため、BOTが期待したほど動かないという声が多々あり、急激に BOT 導入熱は冷めて行きました。

ですが、BOTは今後重要な役割を担うと私は考えています。

その前にBOTについて正しい認識を持ってもらいます。

まず、BOT自体は何にもできません。

Microsoft の場合は BOT Framework を介して Microsoft の用意するAIサービスやデータをつなぐ事をします。

日本語を英語に変換するBOTを例に見てみましょう。

順番に行きます。

  1. まず日本語を入力します。これは Teams や LINE、WebChat、Skype といったチャットツールが担います。

  2. 次に BOT Framework が AI サービスに日本語を渡します。

  3. AI が変換した英語を BOT Framework がチャットツールに渡します。

BOTはあくまでもデータの橋渡しのツールです。これを念頭に置いて導入することができればきっと良いサービスができると思います。

BOT Framework 生かしたサービスを作る場合、あまり複雑なことをさせようと考えてはいけません。1度の問と回答で済むように設計することが必要です。複数の選択肢があったり、一度入力した内容の修正がある場合はチャットツールをインターフェイスとしたサービスは不向きです。Forms、PowerApps の方が適しています。

Teams や LINE WebChat といった CI( Conversation Interface ) の特性は時間軸に沿って問と答えが呼応するところです。この特徴を生かしたサービスが向いていると考えます。最近では、siri や Alexa といった製品が家庭内に入り込んでいます。Bluetooth イヤホンは個人のユーザーにリーチできるデバイスです。これらの音声デバイスと CI は非常に相性がいいと思っています。

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音声デバイスは最近急激に増えています。音声デバイスのサービスが必要とされる時期がやって来るのではと考えています。

弊社も何か作ってみます。

面白そうなものが出来たら、お知らせいたします。


質問あったら、お送り下さい。

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Hidemi Mori