Teams のデータの格納国
Teams のデータはどこに格納されているのでしょうか?
テナントのデータの格納されている領域の一覧は次の手順で確認できます。
Microsoft 365 管理センター > の設定 > 組織プロファイルに移動します。
下にスクロールして [データの場所] に移動。
これは管理者にしか出来ませんので、興味のある人は管理者に聞いてみましょう。
弊社の状況は以下のとおりです。
Exchange つまりメールは日本
SharePoint も日本
Skype for Business は Teams に吸収されているはずですがこちらも日本となっています。
Teams はアジア太平洋になっています。
アジア太平洋に日本も含まれるはずですから、もしかすると日本かもしれません。弊社の場合、ベトナムの方ともTeams でやりとりを行っていますので、東南アジアのどこかにもデータが蓄積されている可能性があります。
利用規約と裁判
Google はデータが世界中に散らばって格納されているので、難読性が高いと言われます。データを分散して格納していることは難読製の他、ユーザーに影響を与える障害発生の低減、データの可搬性等多くの利点が考えられます。
ですが、ユーザーにとって利点ばかりではありません。Googleの利用規約を御覧ください。
本規約、サービス固有の追加規約、または関連するすべてのサービスに起因または関連して生じた紛争には、抵触法の規定に関係なく、カリフォルニア州法が適用されるものとします。これらの紛争は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララ郡内に所在する裁判所においてのみ解決できるものとし、ユーザーと Google はその裁判所の対人管轄権に同意するものとします。
とあります。つまり、Google に対して裁判を起こす場合に我々はアメリカ合衆国カリフォルニアに行く必要があります。そしてカリフォルニア州法で戦うことになります。
Googleは中国では使用できません。出来ていたとしても、VPNか香港の通信事業者から購入したSIMを使うか、いずれにしても公に認められている手段ではありません。
Microsoft はその運用の仕方から国ごとにサーバーを設置しています。
Microsotfの利用規約には
e. 日本 お住まいの国または地域 (企業の場合は主たる業務地) が日本であって、本サービスの無料部分 (Bing、MSN など) を使用している場合、契約先のマイクロソフト法人は Microsoft Corporation (One Microsoft Way, Redmond, WA 98052, U.S.A.) です。本サービスの一部について使用料金を支払っている場合、契約先のマイクロソフト法人は、日本マイクロソフト株式会社 (〒108-0075 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー) です。有料および無料の本サービスについては、抵触法にかかわらず、本規約、および本規約または本サービスに起因または関連して生じるすべての問題は、日本法を準拠法とします。お客様とマイクロソフトは、本規約または本サービスに起因または関連して生じるすべての紛争について、東京地方裁判所が専属的管轄権を有することに同意し、この同意は取消不能であるものとします。
日本固有の項目があります。何らかの事情でMicrosoftに対して裁判を起こす場合でも日本の法律で戦うことになります。この規約はメール等のデータが訴訟に使われる可能性の高い職種にとっては重要です。Googleの場合データの提供自体をカリフォルニア州法に則り拒否する可能性もあります。日本でも拒否される可能性はありますが、その点でも日本の法律で戦うことができるので費用的にも安心です。
Microsoftは中国にも法人がありますので、中国国内でもMicrosoftのメールは使用が可能です。
ただ利用規約には中国だけが記載がありませんでした。
今後グローバルな社会に進むことは間違いありません。ご自身が使用しているサービスの利用規約や管轄の裁判所、データの格納場所がどこにあるのか、調べてみて下さい。何らかの対応が必要になる可能性も0ではありません。
では。
info@shuwa.co.jp